とうとう技能教習の時がやってきてしまった。同じ日に模擬運転装置での教習と校内での運転1回目を受けることに。教習所の中とはいえ、が車のハンドルを握るなんて、1ヶ月前には考えてもいなかった。
まずは、ゲーセンにあるゲーム機みたいな機械で運転の仕組みや、ハンドルの動かし方などの説明と練習を交互にやる。・・・のだけれど、これが全然手応えがなくて、この後運転できるとはまるで思えない。私の心の中は怖さしかなかった。
一緒に受けた女子が終わった後「はぁー疲れた」と声に出してつぶやいていたので「だよね、疲れたね。怖すぎるね・・・」と思わず話しかけてしまった。馴れ馴れしくてゴメンよ。入校前のアンケートで「不安なことは何ですか?」の選択肢に「友達ができるかどうか」というのがあって、なるほど教習所って若者にとっては友達を作る場なのかと思ってたけれど、若者たちはもともとの顔見知り同士以外はひとりで行動して、馴れ馴れしく話しかけあったりしないようだ。私はもし同世代で普通免許を取ってる人がいたら話しかけてしまうかも。今の所見かけない・・・。ちょっと寂しい。
その女子は続けて乗車するみたいだったけれど、私は一コマ空いていたので、学科の勉強でもしようと場内のコースが見下ろせる休憩所へ。ともかく心をなだめるために糖分を補給しようと自販機でソイジョイ買って食べつつ、ボーッとコースを眺めてしまって勉強する気には全くなれなかった。なんか、どの車もソツなく運転しているように見える・・・。さっきの子も運転してる・・・やはり私もこの後運転するのか。小一時間後にはあそこのコースを走ってるのかと思うと、恐ろしくて足がすくむ。
さっき教わったことがもうおぼろげになってきたので、「車 発車の仕方」でググる。世の中には本当に奇特な方が分かりやすい記事を書いていてくれている。ありがたい。はてなブログで見つけたアラフォーで免許を取った方のブログも、藁にも掴むような気持ちで読む。同年代の方でも同じように挑戦されたんだと思うと、力づけられて落ち着いた。ありがたや。この記事もいつかそんな風に誰かの役に少しでも立てばいいなと思いながら書いてる。
そして、遂にその時はきた!
始業前のチャイムが鳴って担当の先生に名前を呼ばれる。落ち着いた感じの男性。私より、歳上だと思われる。たぶん、だけど。
「初めての免許ですか?」と聞かれハイと答えると「じゃあ、頑張りましょうね」と。やはり、この歳で取る人は圧倒的に少ないんだろうな。
初めは助手席に乗ってコースの説明を聞く。そして、シートベルト着用の大切さを学ぶために、後ろの席に移動し、シートベルトを着用している時としてない時、急ブレーキをかけた時の衝撃の差を体感。確かに、シートベルトなしだと、かなりの衝撃で身体が宙に浮いちゃう。
そして、そこからは私が運転席に座り、シートやミラーの調節の仕方を教わって、、、いざ、運転開始。
思ったよりも「アバウト」。なんかもっと細かく指示があるのかと思ったけど、ポイントポイントだけ教えてもらって後は自分がやるって感じなのね。感覚を身体で覚えるしかないんだね。楽器のレッスンに似てるかなと思ったけど、車はうちで練習できないじゃん。こんな短い50分の授業でどうやって上達すりゃいいの。
コースの一番外側をグルグルと走っただけなんだけど、まぁワキ汗かきまくり。ああ、あの悪夢が現実になってる・・・よく見る車を運転する悪夢そのまんまの感じ。ふわふわする。
どこ見ていいか分からん。「なるべく行きたい先に目線を向けて、どう走るかイメージしながら走って下さい」と言われたけれど、それがむずかしい。
そして、右足をブレーキ/アクセルどっちに置いてたらいいのかが分かんなくて、あたふたする。先生に「カーブを曲がる前にはブレーキ、まっすぐのところはブレーキ踏むことそんなにないからアクセル」とアドバイスもらっても、とっさに動かない。
それでもおっかなびっくりグルグルしているうちに少し肩の力が抜けてマシにはなった気はする。でもま、この感じで路上に出たら即死でしょうな。
怖いよー!!!!
これ、運転できるようになるの???
でも、先生の教え方はとても穏やかで分かりやすく、落ち着いた人だったのでホッとした。少し良くなってきたら「良くなってきましたね」と褒めてくれ、ダメなところもやんわり「もう少し〜〜した方がいいですね」って感じに言ってくれる。面白さやフランクさやノリの良さは一切なくてよいので、優しい大人な対応の先生が助かる。
帰ってきたらグッタリで、お腹空いてるのに動く気がせず、これを書いてる。今すぐ眠れるけど、ともかくまずは風呂に入って身体を労ろうと思う。ともかく近年ないほどの緊張をした。
おつかれ、私。ここからが本番だなぁ。
ー今日のメモー
運転、それは恐ろしい。