ともかく楽しい『カメラを止めるな!』

この1週間、テレビやネットを通じてたくさんの言葉を失うような映像を観ました。被害にあわれた地域の方々、関西も北海道も少しでも早く日常が戻りますように。自分の住んでいる地域でもいつ何が起こってもおかしくないのだなと、あらためて思いました。天候も不安定で気も滅入りがちな日々ですが、日常を続けていくことしかできません。ブログを更新する手も止まっていましたが、先日書いた記事をあげようと思います。

 

* * * * * * * * * * *

 

観た!観たよ!やっと観た!カメラを止めるな!観たよーーー。

 

免許を取った帰り道、喜び勇んで上映1時間前に一度映画館に寄る。だってほら、中々混んでるって噂だし。チケット確保してから、この日冷房対策のカーディガンを忘れてしまったので、冷房対策の羽織りものを探す。そこらの雑貨屋でタオルマフラーなる夏用の薄手のマフラーが大き目でストール代わりにもなりそうだったので購入。結果、劇場内かなり寒かったので買っといてよかった。(しかも、後で思いも寄らない活躍までする)

 

 

ここから先、ネタバレはしないけど、観てない人は読まない方がいいです!絶対!

 

f:id:inuhoshi:20180908144928j:image

 

 

 

 

 

カメラを止めるな!、私はすご〜く楽しかった!めちゃくちゃ笑った。劇場内にこんなに笑いが起きる映画は久しぶりってか初めてかも。まず単純にゲラゲラ笑ってしまった。良く出来てて面白い!って感心しながらも、笑えて笑えて、しかも最後は胸が熱くなって泣ける・・・。

 

中盤からぶわーって「あぁ!そういうこと!?そういうこと!?」って感情にエンジンがかかってくる。もう、そしたら「ああーーー楽しーーーー!!」ってカタルシスの海。

 

最高に楽しい状態で劇場を出られる。この作品のネタバレを避けるため、この日までネットを薄目で見てたから。「カメラを止めるな!」の文字が見えたら、その先は絶対クリックしないように、Twitterの感想もなるべく読まないように細心の注意を払ってたから。うわーやっと解禁だ、色んな情報や感想やネタバレ記事を読みたーい!

 

もう終わった後、誰かの感想聞きたいし、話したくてしゃーない。そんなテンションだったんだけど、少し買い物もしたかったんで寄り道してたら、ふいに革のバッグから茶色い水滴が湧き出した(と思った)。なんか、どんどん湧いてきて、もうひとつ持ってたA4サイズが入る布バッグも湿ってる。ぎゃーなに?なんか怖い。なんなの?なんなの?・・・って、軽くパニック。

 

よく見たら、布バッグに入れてた水筒の蓋の締め方が甘くてルイボスティーが漏れ出してただけだった。ここで、さっき買ったタオルマフラーが大活躍。買ったばっかりでこんな使い方したくなかったけど、結構ジャバジャバに漏れてたので。タオルってだけあって吸水性は抜群・・・。しかし、スマホ充電器はご臨終。あーあ。

 

それでも気を取り直し、何か夕ごはんのおかずを買って帰ろうと思って駅ビルの地下へ。中華にちょっと惹かれて見てたら中国人らしきおばちゃんが「お姉さん安くするよ〜」って話しかけてきた。私のApple Watchをしきりに褒めて「どこで買ったの?」とかめっちゃ食いつく。「海鮮炒め、うちのおすすめ!美味しいよ!安くするよ!」というので、それと回鍋肉を買うことにする。その間もApple Watchのことを話し続ける。「はい、お会計1467円ね」・・・2品で?安くないよね??と、思ったけど、まぁいいかって。

 

レシート見たら回鍋肉770円、海鮮炒め1064円、合計1834円を20%オフってなってたけど、そもそも高いよね。そんな量多くないから2つ買ったのに。Apple Watchの話も、もしや気をそらすためのテクニックかしらん、なんて疑心暗鬼になりつつ家路に向かう。最初混んでた電車もだんだん空いてきたので座って、買ったおかずをいつも持ってるエコバッグの中に入れて持ちやすくした。

 

うちに買って、先に食べちゃうか、風呂に入るかどっちにしようかなんて、迷いながらお皿に移そうと思ったら・・・。もうおわかりですね。どこにもないのです。あの中華屋のおばちゃんがたぬきで私はたぬきに化かされた・・・のではなくって、確実にエコバッグごと電車に置いてきた。あーーーららららら。もう、こういう日はあきらめも早い。縁がなかったのね・・・と思い冷蔵庫にあるもので何とか凌いだ。

 

って感じで、完全に舞い上がってしまうほど映画は面白かったのです。(映画のせいだけではない)

 

言われてるほどネタバレしたら楽しめない作品ではないと思った。前情報はない方がそりゃ良いけれども。こんだけ気をつけてた私でも、ぼんやり「こういう感じなのかな?」というイメージは持ってしまっていて、そこは、その通りだったんだけど。でも、この作品の楽しさってその構造じたいだけではなくって、もうそのディティールが!めちゃくちゃよく出来てて、楽しいの。だから、うっかりネタバレに触れてしまっても、肝はそこだけじゃないから大丈夫とは思う。

 

この作品の楽しさって予想を裏切られる楽しさではなくって、なんていうかもっとじわじわくる楽しさ。作品全体に「面白い作品を作りたい!!」っていう熱すぎる情熱がみなぎってて、そこがもう素直にグッとくるし、いいなぁって思う。登場人物のことがみんな好きになっちゃう作品。私は監督役の濱津隆之さんと、ずっとモニター前にいたAD?役の吉田美紀さんが気になった。他の作品でも観てみたい。

 

インディーズ映画だけど全然マニアックな内容じゃなくて、エンターテインメントなともかく楽しい作品だった!ともかく、観に行けてよかったー!!

 

 

 

活躍したタオルマフラー。冷房対策にも水筒からこぼれた飲み物を拭くのにも重宝します。