2019.7.5【イ・ラン&柴田聡子ライブ@大阪旧桜ノ宮公会堂】観た

7月に入ってからしばらく実家のある名古屋に滞在して、どこかに行ったり色々食べたり何かを観たりしとりました。その期間のことを幾つかは書きたいと思います。

 

7月5日(金)大阪旧桜ノ宮公会堂でのイ・ラン&柴田聡子ライブに行ってきました!

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イ・ランさんのアルバムを聴いてその楽曲や韓国語の響きの美しさに感動し、ライブをいつか観たいと思っていたタイミングでした。この日なら名古屋から車で大阪に行けるじゃないか!と半ばottoを強引に誘っての参加。

 

桜ノ宮公会堂という場所は結婚式場でもあるらしく、歴史を感じさせる素敵な建物でした。着いた頃には中庭で焼肉やビュッフェを楽しむ方々も。チケットドリンクにワインもあってシックなよい雰囲気。座って観られるのが嬉しい。立ち見の方々も居たので、前の方の席に座ることができて本当に良かった。

 

最初は柴田聡子さんとイ・ランさんのソロライブを休憩挟まずに交互にやっていくスタイルで、イ・ランさんが「私たちは気にしないのでトイレに行きたい人は行ってください」と2回くらい言ってた。たしか柴田聡子さんの先攻で始まり、どんどんふたりの世界観に引き込まれていった。

 

初めて観るイ・ランさんのライブが本当にすばらしくて・・・。まずは声がすっごく良い!よく通る透き通った声なんだけど、芯があって伸びやかな凛とした声。その声と同じく佇まいがまた、めちゃくちゃ素敵でした。シャープでクールな雰囲気なのに、おしゃべりがとてもチャーミング。文章そのままの感じ。MCもすごく面白くて、トークショーがあったらぜひ聞きたいし、日本のラジオにもぜひ出て欲しいな。

 

歌詞は韓国語なので日本語訳がステージ上のスクリーンに映し出されるのもとてもよい演出だと思った。ブックレットの歌詞を読むのともまた少し違って、リアルタイムでこういう内容を歌っているんだなと感じると浸透度がグッとあがる。哲学的で個人的でもあり社会的でもある歌詞の世界が面白かった。

 

音楽的なパートナーっぽいチェロのイ・ヘジさんとの信頼関係が伝わってきて、それもすごく良かった。彼女がまたすごく素敵で。チェロも素晴らしいし、その存在感に釘付けになってしまった。かっこいい。

 

思ったのは、ああ私を含めて日本人って幼いなって。それが悪いとか反省とかいうことではなくって、ただ違いとして。後で読んだインタビューでイ・ランさんが「韓国では大人の女性に‘かわいい’とは言わないので、日本でかわいいと言われた時戸惑った」ということを言っていてなるほどと思った。

 

イ・ランさんの音楽を通じて私は韓国に俄然興味が湧いてきている。強引に誘ったottoもすごく感銘を受けていた。柴田聡子さんの面白さやイ・ランさんやイ・ヘジさんの存在感に感じるものがあったみたい。一緒に行けてよかった。

 

イ・ランさんの音楽や佇まいには美しさや可愛さや悲しみや憤りや怒りや優しさが全部滲み出てた。そこがすごく魅力的だった。私たちも、もっと悲しんだり怒ったり優しくしたり堂々としていいんだ。

 

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↑名作。

 

↑今回のライブ会場で買った。味わい深い絵と文章。すき。