トットてれび【第2巻】:徹子さんが面白いおばあさんになるまで

トットてれび」の2巻をレンタルDVDで観終わった。

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1巻を観て感激してから随分経ってしまった。この「トットてれび」は実験的で楽しいポップなドラマなんだけど、大好きで素晴らしいと分かっていてもなぜか長らく手が伸びなかった。そしてやっぱり、観たら、楽しいんだけど随分とずっしりきた。2巻はトットちゃんの大好きな昭和芸能史の重要人物が次々と亡くなる話なので、辛い。

 

最後は明るく終わるのだけれど、ものすごく「不在」を感じてどーんときてしまった。やはりそれは満島ひかりさんの演技によるところが大きいと思う。あんなにポップで明るいキャラクターなんだけれど、決してそれだけではない、口に出しはしないけれど、抱えている悲しみとか切なさをちょっとした表情とか仕草で見せていく。

 

ミムラさん演じる向田邦子の部屋でゴロゴロと寛ぐトットちゃん。テレビの華やかな世界や時空間からかけ離れた繭のようなその部屋で、のんびりと猫のように存在する天国みたいな時間。どうしようもなく愛おしいのに、この時間は長く続かないんだろうなって思わされる残酷さがどこかあって不穏で胸が苦しい。そして当然、向田邦子さんも若くしていなくなってしまう。

 

 それでも、黒柳徹子さんは今まさに面白いおばあさんとなって元気にご活躍されている!そのことが本当に嬉しくて感動する。結果、ますます徹子さんを好きになってしまった。たまにインスタグラムで徹子さんが上げる若い頃の徹子さんがハッとするほど美しいように、満島ひかりさんが髪形や喋り方をしっかり踏襲しつつめちゃくちゃ美しく可愛らしく、最高でした。大好き。