川上未映子『夏物語』ー子供を欲しいと思うこと、思えないことー

川上映未子の「夏物語」を読んだ。 書店で、分厚い文庫本の小説を読みたいなと思いながら漠然と本棚を眺めていて、この本が目に留まった。こんだけ分厚ければかなり長時間をかけて読み進められるのでは・・・?と思った。 川上未映子の名前は知っていて、た…

【月イチ文庫】8月「『罪と罰』を読まない」岸本佐知子 三浦しをん 吉田篤弘 吉田浩美

9月も下旬になってしまいました。いやー今年の夏は本当にしんどかったです・・・。涼しくなった途端に風邪も引いて、下書きしてたこの記事もずーっとほったらかしでした。 そんな中、8月は何とか一冊読みました。 「『罪と罰』を読まない」岸本佐知子 三浦し…

【月イチ文庫】6月『塩を食う女たち 聞書・北米の黒人女性』藤本和子

月イチ文庫、久しぶりになってしまいました。とうとう5月は無理でしたね。そして7月も無理だったことを先に書いときます・・・。 6月の一冊は、『塩を食う女たち 聞書・北米の黒人女性』藤本和子です。 岩波現代文庫で、この素っ気ないカバーデザイン・・・…

植本一子『家族最後の日』を読んだ

『かなわない』を読了したその日に図書館へ行って『家族最後の日』と『降伏の記録』を借りた。amazonで注文するのももどかしく(今月はお金を使う予定が結構あるしで)『家族最後の日』を読み始める。 またすごい勢いで読んで、今は『降伏の記録』を読んでい…

植本一子『かなわない』を読んだ

こないだ図書館で借りた植本一子さん『かなわない』 中々のボリュームの本なのだけれど、読み終えた。昨日ottoが急な飲み会で遅かったので、夜の時間を存分に使って読み進められた。 まずは、一子さん(親しみを込めて勝手に呼ばせていただく)の文体が好き…

【月イチ文庫】4月『こちらあみ子』今村夏子

4月の月イチ文庫は 『こちらあみ子』今村夏子 です。 書店でタイトルに惹かれて手に取りました。「あみ子」っていい名前だなと思って。 解説を町田康さんと穂村弘さんが書かれていて、購入を決めました。 その後、たまたま聴いたある番組のラジオクラウドで…

【月イチ文庫】3月『献灯使』多和田葉子

もう4月も下旬ですが、3月の月イチ文庫(書店の店頭で気になった文庫を買って読むシリーズ)。 最近、本を読むという習慣と本を買うという行為が復活したので、読みたい本が渋滞している(のでこの記事も遅くなった)。 今回選んだのは多和田葉子さんの『献…

『夫婦ってなんだ?』面倒くさいけど挑戦しがいのあるプロジェクト

トミヤマユキコさんの新刊『夫婦ってなんだ?』を読んだ。 色んなカタチの夫婦が出てくる。実在の夫婦、映画や漫画や小説の中の夫婦、ご自分のパートナーとのお話。夫婦を「メッタ斬る!!」と帯にあったけれど、あくまでポップに色んな夫婦が語られている。…

【月イチ文庫】2月『自由なサメと人間たちの夢』渡辺優

少し前のことになるけれど、最寄りの映画館に「ファーストマン」を観に行った。 チケットを買って、上映時間まで30分程あったので近くの本屋を覗く。 大森靖子さんの帯が気になった文庫本を買う。何でそのチョイスだったのか後で気づいたけど、向かいながら…

山ちゃんの本に胸を熱くする正月

帰省2日目。夕方から妹家族が来るということなので、昼間は街のセールを覗きにいった。 一応、目当てのブランドを見てはみるものの、人が多過ぎて購買意欲が出ない。少し人混みを離れて、お気に入りの雑貨屋に。最近割ってしまった醤油差し、小鉢、箸置き、…

今年は料理ノートを作ろうと思う

クリスマスに本屋で坂口恭平さんの『cook』を購入した。 とてもとても素敵な本で、私は早速真似をしたくなった。坂口恭平さんはご自身の躁鬱病と向き合い、治療のひとつとしての「料理」を提案されているのだけれど、それを読んで私も心打たれるものがあった…

『40歳までにオシャレになりたい!』でも、「何着りゃいいんだ」問題

この春からTBSラジオで始まったライムスター宇多丸さんの番組「アフター6ジャンクション」通称「アトロク」。 月曜から金曜の3時間帯番組なのに、内容が濃すぎて咀嚼するのに大変な時間を使ってしまい、他の趣味にかける暇がなくなるため「趣味殺し」の異名…