年の瀬、腋にしこりが出来て震えた

先日、お風呂に入っていたところ右の腋の下に違和感を覚えました。

左にはないものが、右にはあきらかに在る。いわゆる「しこり」ってやつ。触るとぽにぽにっとする。風呂から上がって鏡で見ると、見た目にも腫れてるのが分かる。てことは結構大きい。

 

そうすると、やはりググるよね【腋の下 しこり】。もう不安なやつしか出てこない。悪性リンパ腫乳がんの転移・・・。

 

とうとうキタ。身近にも乳がんで亡くなった方もいる。話もよく聞く。人ごとじゃないとは思ってたけど、いざ自分の身に起こってみると(まだしこりが出来たという事実だけでも)震える。

 

もし悪性で、このまま手術になって、それでも経過が悪くて苦しい治療が続いて・・・死ぬのはそんなに怖くないけど、痛みが怖い。苦しむのが嫌だ。どーしよう、怖い怖い怖い。

 

・・・となりましたね。見つけたのが土曜の夜だったので、ともかく週明けに診てもらうことだけは決めたけれど、まぁ、不安が出る出る。恐怖に支配されて夜中に泣く泣く。口を開けばottoに「怖いよー怖いよー」と言っておりました。

 

風呂に入りながらも頭は段々ネガティブな妄想に傾いていってしまいには泣けてくる。怖いよーと泣いているうちに、ふいに今までの不安とはまた違った気持ちが湧き上がってきたんですね。「生きていたい」と。

 

今までは私は、肉体的に苦しかったり痛かったりするままで生きるなんてただの拷問みたいなもんだと思っていたのです。自分が肉体的に辛い時はすぐに「はー死にたい」ぐらいのことは思ってた。今回もさっきも書いたように死が怖いというよりは苦痛に対する恐怖だと思ってた。

 

でも、なんか突如「どんな状態であってもまだ生きていたい」という気持ちが湧き上がってきて、自分でも驚いた。今、自分が「できる」と思ってることができなくても、今「人からこういう風に見えてるだろう」という自分が崩れても。何か全然違った姿とか属性の私になっても、生きていたいと思ったのです。

 

これまでは「肉体的に苦しかったり辛かったりしたら私は生きていたくない」と正直なところ思っていました。あまり丈夫でない自分の肉体を恨めしく思うこともしばしば。

 

でも、リアルに身体が病気に侵されて自分が死んでしまうかもと考えた時、今までとは全然違ったところから「生きてるだけでいい」って考えが湧き上がってきた。これは初めての体験でした。

 

だからって怖さが消えたわけでもないけど、何か圧倒的に肝が座って週明け、乳腺外科に行きました。

 

結果は、心配なし。何かしらのバイ菌が入ってリンパ節が腫れたのでしょうと。悪性の場合はもっと固くて、赤くなったり痛みがあるらしい。本当にホッとして、帰り道ちょっと泣きました。

 

思えばこのところ、年末の忙しさで寝る時間が遅くなりどうにも不規則な生活を送っていました。免疫力が落ちていたのかもしれません。

 

 

これからも恐らく生きてる限り身体の不調や辛いことは何かしら起きてくる。でもそんな時、今回のことを思い出そう。不安ならさっさと検査に行く。自分の身体にしっかり意識を向ける。あとは日々、しっかり労わろうと思いました。

 

年末に色んな意味でデトックス

無事に年末年始が迎えられることがしみじみとありがたいです。

 

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まだチビチビと食べてる至福の美味しさシュトーレン

『勝手にふるえてろ』のヨシカが愛おしい

先日つらつら雑記を書いた中で映画『勝手にふるえてろ』を再度観た話を書いたのですが、私はてっきり以前この映画に対する感想を書いた記事をあげたつもりでいました。

よく見るとまだ下書きにあったので、今更感は満載ですがあげておきます↓↓↓

 

 

公開当時、「新しい女の子映画!」とか「松岡茉優さん、最高!」とかで話題になってた『勝手にふるえてろ』をDVDで観た。

furuetero-movie.com

 

youtu.be

 

※若干のネタバレ気味です↓

 

 

 

3分の1くらい泣いてた。ともかく、ヨシカが愛おしくて愛おしくて、全ての画面でぎゅーっと抱きしめたい。

 

松岡茉優さんが演じるヨシカが、今まであまり見たことないヒロイン。とても絶妙なバランスのキャラクターで、まぁ、イタいわ可愛らしいわ面白いわ、たまらん。松岡茉優さん、素晴らしすぎる。

 

このこじらせ気味でいわゆるオタク気質の若い女子をこのぐらいのバランスで描くのって、結構至難の技だと思う。独自の世界観を持ってるけど、普通にオシャレもするし、仕事も堅実にこなすし、でも他者とのコミュニケーションが得意でないし恋愛も苦手・・・って、めちゃくちゃ普通!普通すぎるぐらい普通の女性だと思うんだけど(普通ってなんだというのはとりあえず置いといて)。そんな彼女を、笑うでなく馬鹿にするでなく愛おしく見守りながらも、ちゃんと痛い目にも合わせる。それが松岡茉優さん演じるヨシカだから、ポップかつリアルっていう奇跡の塩梅が成り立ってる。

 

中盤、とある現実に直面してヨシカが自宅の玄関で号泣するシーンの表情、すごかった。アラフォーのおばちゃんから見たらね、まぁ、そんなこともあるわな。そーんなにこの世の終わりみたく思うこともない。可能性は全然あるじゃんって思うんだけど。あの表情見たら、ただただ一緒に泣いちゃうことしかできん。

 

世の中との関わり方だって、ヨシカさん、20代の設定でしょ?もう、ぜーんぜん、まだまだ大丈夫。私なんてもっと酷かったし、今でもうまく関われないこと、よくあるある!そして、「なんでこんなに、うまく出来ないんだろう?自分じゃなければ、もっと上手に色んな人と関われるんじゃないか。自分、ダメだー」って気持ちに打ちのめされる。

 

関わってみたい、興味ある人は沢山いるけど、どう関わっていいのかわかんない・・・って、あるよねー!お店の可愛い店員さんとか、気になりすぎるよねー!町で見かけるあの人この人、どんな人か知りたいよねー!でも関わるの、コワイよね。わかるよ。

 

ヨシカはその後、ちゃんと小さな一歩を踏み出してるのが、よかったなぁ。自分の妄想ほどに面白いことも起きないけど、何かがほんのちょっと変わる。

 

最後に「二」がヨシカに語ることが、あまりに真っ当で。意外にもこいつはこれまで一生懸命、いろんな人とぶつかってきたんだなぁって分かるセリフ。これ、私が二十代だったら「わかるけど、わかりたくない!私は傷ついたんだ!その気持ちはどーしてくれるんだ?!」って突っぱねてしまったかも、、、だなぁ。ヨシカはここで「二」を受け入れられるだけ、素直だなぁ。えらい。

 

自分の妄想の世界から出ても、きっとヨシカは楽しい世界を拓いていくことができる。そこでヨシカが感じる色々なことに思いを馳せちゃう。

それにしても!ヨシカのひとり暮らしぶりが、あまりに楽しそうで懐かしくもありグッときてしまった。ともかく始終、ヨシカっていう若干こじらせてる風だけどいたって普通な女の子に対して、優しい目線が感じられて大好きな作品でした。

 

 

 

 

 

【手芸】オヤでイヤリング作り。難しい・・・

先日図書館で借りたこの本

トゥーオヤのアクセサリー かぎ針で編む花レース

(※貼っていた本が間違っていましたので貼り替えました)

 

に載っていたイヤリングがとても素敵で作ってみたいなぁと。

 

手芸に割ける時間がなかなか取れなかったのですが、先日ふいに昼間やる気になって挑戦してみました。

 

オヤというのはトルコの伝統手芸で、もう、なんていうかとてつもなく可愛いんですが(語彙力)作るのは超難しいんです。イーネオヤとトゥーオヤの2種類があって、トゥーオヤは基本かぎ針編みなので何とか挑戦できるんですけど、イーネオヤは私にとって本を見ただけで編めるような代物ではありませんでした。

(※イーネオヤとトゥーオヤを逆に思い込んでいたので訂正しました)

 

なので、こちらの本で「初心者でも編める」みたいに書いてあったイヤリングならできるかも、とやってみたのですが。

 

むーずーかーしーー!!

だいぶ前にネットで購入していたオヤ用の糸とレース用編み針で編んでいったのですが・・・。

ただの鎖編みにこんなに難儀するとは思わなんだ。段々慣れてきたけれど、最初はかなり手こずってしまって、こんな仕上がりに。

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ご察しの通り上の方が編み始めです・・・。本当は全体でぶどうのようになる筈なんですが。上にタケコプターみたいになものが付いてしまいました。

 

あり合わせのビーズと糸だったので、色味もいまいちですし。しかも、これを仕上げるのにゆうに3時間かかりましたね・・・。糸が細くてハリがあるのでめちゃくちゃ扱いづらいんですよ。レース編みよりかなり編みにくいと思います。レース編みあまりやったことないですけど。

 

しかし、BGMもかけずにひたすらビーズを数え、編み図とにらめっこして目を数え、編み進める3時間。トイレに行くのも食事するのも面倒くさいぐらいに集中して没頭。

・・・楽しかった・・・。

前から思っていましたが、手芸には写経と同じ精神的作用がある気がしますね。(写経もやったことがないけど。)落ち着くんです。

 

そして、肩と目にくるので3時間が限界です。40歳を過ぎると夜になるとビーズとかは目の事情からして無理です。また明るい時間に挑戦してみたい。コツは掴んだので、ゴールド系でまとめたら結構いい感じになるんじゃないかと目論んでます。

 

【来年の手帳】さようなら、ほぼ日

手帳はここ数年「ほぼ日手帳」でした。さすがの使いやすさだし、毎年迷うのが面倒臭かったので。何年も前に買ったミナペルホネンのタンバリンのカバーをずっと使ってました。

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でも2020年は「ほぼ日」やめたいなぁと何か思ってしまったんですよね。

 

それで、「1日1ページ」を条件に探しまして、迷いに迷って買ったのは

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モレスキン

 

正直なところ、何種類かの1日1ページタイプの手帳を見て、実用性は「ほぼ日」の圧勝だと思いました。

 

ほぼ日以外の1日1ページ手帳は大体B6ぐらいなんですよ。すごいデカイ気がするの。このページを毎日埋めるのはちょっと無理かなって気がしちゃう。妙に重いしモノとして可愛さがあんまりない。

 

ほぼ日みたいな文庫サイズで1日1ページって、他にない。それだけでもほぼ日が人気ある理由がわかる。私も何度も「もーほぼ日にするか、来年も」と思った。ほぼ日に負けそうになった(別に負けてもいいし、勝ち負けじゃない)。

 

でもね、「2020年は変えるぞ」と思った気持ちを大事にしたかった!何かよくわかんないけど、そこは大事にしようと思ったのです。

 

だから、モレスキン

 

サイズは超可愛い!持ち運びもしやすそう!デザインも色も最高!

でもね、でもね、

マンスリースケジュールちっさ!(せめて見開きで1ヶ月にして!)

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写真だと伝わりづらいけど、小さいの。

日本の祝日とか分からない等々、、、不満もありました。

 

そこを乗り越え、2020年は、モレスキンを選んでみたよ!

冷静に考えたら、スケジュール帳としてはあんまり使わないのでマンスリー小さい問題は大丈夫なのかもしれない。

 

使い始めたらまた感想書けるといいですね。

 

 

近況箇条書き【蒸し鶏食べてます】

やばい・・・もう師走・・・。

 

近況箇条書き

 

・秋口から肌の調子が激悪で手と脛のアトピーに悩まされてる。

→改善のため色々試しているので、成果が出てきたら記事にしたい。

→この記事書いてる間にあまりに辛くて泣く程になってしまったので皮膚科に駆け込んだ。とりあえず手指の傷を塞がないと生活に支障きたすレベル(ToT)

 

・少し前各所で絶賛されていた映画『宮本から君へ』を観るも私にはどうしても好きになれない内容で、ちょっと凹んでしまう。その流れで『ジョーカー』はなんか怖くて未だ観られず。でも是枝監督の『真実』でメンタルが落ち着いて、その後観た『蜜蜂と遠雷』で松岡茉優を浴びて幸せになって、またヨシカに会いたくて『勝手にふるえてろ!!』を借りてきて観て泣いた。好き。

松岡茉優は最高。

 

・ある時、マーケットでタロット占いが出店しているのを見かけて楽しそうだったので(観てもらったわけではない)タロットリーディングを勉強し始める。その為、他ジャンルの本を読む時間がなく【月イチ文庫】もお休み。

 

こんな本も図書館で見つけちゃって・・・

タロットの宇宙

鈍器なみの凶暴な重量なんだけど、読むべきか。というか、挑戦してみたい。

 

 

・相変わらず蒸し鶏には助けられている

→最近はパクチーとヌクチャムをかけて食べるのが好き

 

・秋冬になると赤い口紅欲しくなる病は今年は発症せず(似合わないことを自覚した)。テラコッタメイク祭に私も参加したいのに、荒れまくる唇、乾燥しまくる顔面に新しいものを試すのが恐ろしく、祭を眺めるのみ。

→欲しいものは幾つかあるが失敗したくないばかりに足踏み。

 

・カネコアヤノさんのアルバム『燦々』素晴らしい⭐︎

Sansan

Sansan

  • カネコアヤノ
  • J-Pop
  • ¥2241

 

 

そんな感じです。

 

よい師走を!

 

   

 

蒸し鶏に助けられている

更新頻度がものすごく減っております。

 

近況を書いておくと、蒸し鶏をよく作って食べてます。

 

ワタナベマキさんのこのレシピ↓

 

しっとり蒸し鶏 レシピ ワタナベ マキさん|【みんなのきょうの料理】おいしいレシピや献立を探そう

 

タレはナンプラーとかレモン汁を適当に混ぜてでくっさいアジアっぽいのをこさえて、さらにパクチーと共にかけて食べてます。たれなしでも十分いける塩加減です。

 

他に書くとこがあるような気もしますが、今日はこの辺で。

【月イチ文庫】8月「『罪と罰』を読まない」岸本佐知子 三浦しをん 吉田篤弘 吉田浩美

9月も下旬になってしまいました。いやー今年の夏は本当にしんどかったです・・・。涼しくなった途端に風邪も引いて、下書きしてたこの記事もずーっとほったらかしでした。

 

そんな中、8月は何とか一冊読みました。

「『罪と罰』を読まない」岸本佐知子 三浦しをん 吉田篤弘  吉田浩美

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本屋でタイトルが目をかすめ、二度見しましたね。「罪と罰を読・・・まない」?!手に取らずにはいられません。しかも著者がこのメンツで、「ドストエフスキーの『罪と罰』を読まずに語る読書会」ときたら、面白そうすぎて買いました。

 

因みに私のドストエフスキー罪と罰』に関するスタンスはどのようなものがといいますと、「大島弓子の漫画で読んだなぁ」ぐらい。なんとなく登場人物が脳内で大島弓子の絵柄で再生される。大筋はぼ〜〜んやりと覚えている・・・とも言い難いぐらいにストーリーに関する記憶は曖昧です。

 

読む前は、この4人による妄想版『罪と罰』がさぞ面白いんだろうなと思っていたのですが、意外と後半の実際に『罪と罰』を読んだ後の章が面白かった!ツッコミのボキャブラリーがさすがに豊富で楽しい。ストーリーを推理するくだりは正直途中から少し飽きてしまったのですが、後半は笑いながらあっという間に読んでしまった。

 

・・・ってことはつまり『罪と罰』が面白いんですよね。面白いんでしょうけども・・・やっぱり今から読もうって気にはちょっとなれなかったなぁ。もし、何かの間違いで読むことがあったら、またこの本も読み返したい。