#KuTooのTLを見ていると「嗚呼、同じ事を考えている人たちが沢山いるんだ」思う一方で、頭を抱えたくなる呟きも多々ある。
頭抱えつつ、その意見に何を思うかを整理していくと自分の考えも段々はっきりとしていくのでその辺のことを書いとく。
・「そんな事ぐらい運動にするほどのこと?」「個人が会社に訴えればいいだけのこと」っていう意見
私はやはり、「運動」でなければ難しいと思う。「女性のフォーマル=ストッキング+パンプス」っていう暗黙の了解的なマナーが世の中の空気としてある限り、ある程度のフォーマルさを求められる接客業では、会社側がスタッフに対して「ストッキング・パンプス着用」を強制せざるを得ないだろう。
私個人が仕事中にもおじ靴履きたいって訴えを今の職場で通せばOKな話だったら、私は別に署名しない。私は、「女性のフォーマルについて思考停止で更新されない」ことによって身体的苦痛を伴う人が居るのに、それを放置している世の中の空気が変わるといいなと思ってる。「そんな事」ぐらい、個人が会社に訴えなくても最初から自分の体に合ったものを選択できる世の中になったらいいなって思う。
世の中の空気を変えるのは、難しい。それにはトップダウンが合理的だから、署名運動なんだと思う。
・「それをいったら男性のスーツ・ネクタイ・革靴も苦痛なんだけど?男性だって辛いんだけど」という意見
そうでしょうね。わかります。ただ、今は「女性のパンプス着用」の話をしているんです。まずは歩けなくなるほどの健康被害があるパンプスの問題について考えようという運動で、根っこは同じだと思う。女性のフォーマルについての認識が変われば当然男性のフォーマルについても波及するでしょう。
・「私は誇りを持ってヒール履いて仕事してるし、高級店の店員さんがパンプスやハイヒールじゃなかったら、嫌じゃない?」という意見
これ!ここは本当に重要で。まず、パンプス・ヒール履いて仕事をしたいって人を1ミクロンも否定してない。履きたい人が履く権利はそのままで、選択肢を広げませんか?っていうお話。
そして「高級店の店員さんがパンプス履いてなかったら嫌」なのは、なぜ?そこを冷静に見た時、鍵が見つかる気がする。
私が見かけたのは「パンプス・ハイヒール履いてない店員さんから宝石買いたい?」って感じのツイートだった。たしかに、宝石売ってる人には「ちゃんとしてて」ほしいという感覚は私にもある。信頼できるような安心感が欲しいだろう。
でも、その「ちゃんとする」っていう記号としてのパンプスやハイヒールは、履く人の健康を犠牲にしてまでそれでなくてはならないってほどのものなんだろうか。
「なんとなく、今までと違うことになるのが、面倒くさい」というぼんやりした気分が現状維持の原因なんだろうか。
なんなんだろう。
※ #KuToo を紹介した記事
※署名はコチラからできます
https://www.change.org/p/厚生労働省-kutoo-職場でのヒール-パンプスの強制をなくしたい