悩み多き幅広甲高足、NAOTの靴に包まれる

私をずーっと悩ませる問題の一つである靴問題。私の足はいわゆる幅広甲高で、履いて痛くない靴を探すのが難しい。履ける靴の形状が限りなくコッペパン。もうこれは遺伝なので仕方ない。実家でうちの父の足を見ると、見慣れているはずなのに「お父さん、足腫れてません?」ってたまに心配になってしまうほどの甲高ぶり。あれを見るとDNA強し、とあきらめもつくほど。

 

履ける靴が限られてくる、というのは自然と着る服の方向性を決定づけてしまうんですよね〜・・・って話はまた今度にしようと思う。とりあえず、置いとこう。思うところがありすぎる。

 

ともかく、履いてて痛くない、そしてなるべく可愛いって靴を求めて、ビルケンシュトックが売り出した頃には名古屋から原宿の路面店までわざわざ買いに行きましたよ。カンペールトリッペンも履きましたが、どれも完全にしっくりはこなかった。今でもトリッペンのお気に入りの一足はよく履くけど、ガッシリし過ぎて皮が柔らかくはならず、少しオーバー目のサイズなんだけど日によっては当たる感じがして痛い。そんで、ちょっと重い。ビルケンシュトックも、インソールが固くて痛く感じる時もあり、そんなに合う感じはしなかった。

 

ここ数年はノーブランドの柔らかめの皮のペタンコシューズを履いたり、普段はスニーカーだったり、仕事で仕方なくパンプスを履くこともあったりで割とテキトーにしていた。しかし今年5月、コンバースオールスターを履いてフェスを一日ゆるーく楽しんで、会場からちょっと離れた駐車場まで歩こうとなった途端、左足の親指のあたりがめちゃめちゃ痛くなり歩くのも辛いほどになってしまった。

 

これを機に、〝やはり靴は大切だよね。最近、テキトーにしててごめん、私の足よ。心地よくて見た目も良い靴を多少お値段が張っても手に入れよう〟と決めた。で、浮かんだのが前から気になってはいたNAOTの靴。まずはカタログを取り寄せたりSNSでフォローしてみた。NAOTはイスラエルで作られている革靴で、ふかふかのインソールが特徴。皮がどんどん柔らかくなり育てるのが醍醐味とのこと。なんだか、良さそう。

 

naot.jp

 

コンフォートシューズの多くはヨーロッパ発のもので、私は段々「そもそもあちらさんの足は日本人の足と随分違うんじゃないか」と思えてきてしまっていて。完全に素人考えですヨ。でも、なんかイスラエル産ってところに希望を感じる私。

 

本店は奈良にあるようなのだけど、さすがに行けないので、機会があったら東京のお店に行きたいと思っていた。ら、チャンス到来ですよ。CHAIライブのため東京に向かった日、暑くてどうにかなりそうな開店時間の正午過ぎ、昼ごはんも後回しにして初来店!

 

店員さんがまずはサイズの相談にしっかり乗ってくれた。普段は23.5cmぐらいを履いてる私だけれど、それは足幅に合わせて大きめのを選んでいるのでジャストだと22.5~23.0。ここの革は相当馴染むみたいなので、最初キツく感じるぐらいでも問題はないそう。確かに36サイズも履けた。けど、やっぱり超ジャストで「キュン!」って感じなので、選んだのが紐靴なのもあって多少の余裕は紐で調節できるので37にすることにした。

 

開店直後なのに次々お客さんがやってきて大賑わいな中、スタッフさんが自分の靴のインソールを取り出したり、実際のおろしたての時の履き心地などを話してくれて、じっくり選ばせてもらった。もともと目を付けていたタイプのもの【KEDMAケドマ】が履いてもしっくりきたのですぐに形は決まったのだけれど、色を悩んで悩んで。

 

悩んだ末に選んだのは

 

黒。

 

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 超オーソドックス!

最後までネイビーにかなり惹かれたけれど、多分、この選択は良かったと思う。というか、そもそも仕事でも履きたかったので色は黒一択だったはずなのに、何であんなに悩んだんだ。まぁ、でもベーシックなものを買えない私がよくぞ堪えた。

 

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まだ家で試し履きをしただけなので、これからの変化を楽しみたい。やっぱり最初は少し痛いかなー?また履きジワが入ってきた頃、報告します。

 

 

 と、ここまで書いて放置してしまい、ここ2日ほど試し履きをしたのでこの時点で報告したい。まず、ほとんど痛さは感じない。見た目がそんなに幅広靴に見えない割には、履いてて余裕がある。37にしたので、歩くと少し踵が浮くぐらい。この先紐靴以外のデザインを選ぶなら36でいい、おそらく。そして、やっぱり特筆すべきはインソール。ふっかふか!すごい。こんなにふかふかな靴、初めて。コンバースに履き替えたとき、インソール板切れで出来てんのかと思った。カッチカチの板間に正座させられる感じ。NAOTの靴はソファーにクッション敷きつめられて座ってる感じ。足が大切におもてなしされてる感がすごい。

 

これは、楽しみになってきた。また経過をお知らせしたい。

 

あ、あと、もしかして「こんな真夏になんでそんなおじ靴を?サンダルにすればいいのに」って思う方、いないかもしれないけどいるかもしれません。が、私、サンダル履かない族なんです。一足も持ってません。これについても長くなりそうなんで、また今度。