2019.6.29【CHAIライブ@新木場コースト】観た

2019.6.29@新木場コーストのCHAIライブ行ったよ!

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もう何も言うことないくらいに堂々たる、素晴らしいショウだった。音はまためきめきとカッコよく骨太になっていて、会場の大きさとしっかりマッチしていて気持ちよかった。

 

どの曲もよかったけど、特に特に「カーリーアドベンチャー」はLiveならではのかっこよさがあってたまげた。ヨーロッパツアーしてきたんだなぁ。こんなに成長が音に出るって凄すぎる。

 

少し前のクアトロライブと音の迫力がまた違ってた。恐ろしい子たちだ。まだまだ上手くなっていくんだろう。

 

CHAIはもっともっと羽ばたける!遠慮なく羽ばたいてー!

 

そんで、私みたいなアラフォーでも浮かないくて音楽好きそうな中年層率が高いのもありがたいけど、もっともっと若い層に届いてもいいよね。耳の肥えたジジババも踊らせる力量があるのは素晴らしいのだけれどね。こんなこと言うのは、もし自分が中学生ぐらいにCHAIに出会っていたら人生変わったかもしれないって思うから。でもま、それも中年の自己満足だな。聴きたい人が聴きたいように聴けばそれでいいよね。

 

それでも若い子たちが終わったあと「たのしかったー!」ってツアーT着ながらニッコニコで言ってんの聞くのはしあわせだ。

 

おばちゃん、そろそろほんとにライブハウスがキツくなってきたから・・・またそのキツさを忘れたぐらいにまた会いに行くでねー。

 

【森、道、市場2019】6/2(日) 行ってきた

森、道、市場2019に6月2日(日)、ひとりで行ってきました。

mori-michi-ichiba.info

愛知の名高きおしゃれフェス。やっと去年ottoと金曜日の部に行ったのですが、楽しくて「来年はひとりでも来ようかな」と呟いていたんですが、ottoの都合つかず、まんまとひとりで行くことになりましたね。

 

みんな、フェスに誰かと一緒に行くって、どうやるの?電車の中で森道へ向かう男2女1グループとかもっと大勢の男女混合グループとか女子グループを観察しつつ想像を巡らせましたが、わからん。

 

行くまでは、ひとりで行くってちょっと緊張しました。去年は車で行ったので会場までの交通事情もよくわからないし・・・。でも行ってしまえば何てことなかった。圧倒的にグループ、カップル、家族連れが多いけれど、おひとりさまも居なくはない。

 

体力温存したくて三河大塚という駅から無料のシャトルバスに乗って会場まで行きましたが、歩いてる人も沢山。歩くと20分ぐらいらしい。バスの中から歩いてる人のファッションを眺めるだけでも楽しい。

 

ともかく、昼過ぎからの青葉市子さんライブが観たかったので会場に着いてからステージを目指す。が、びっくりするほど人が多い。

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去年は金曜日の部だったので、もっとまったりした雰囲気だった。こんなに違うのか。遊園地の奥にあるはずのステージなんだけれど、さっそく迷う。

 

汗をかきかきやっと開始20分前くらいにたどり着く。はぁ。かなり余裕を持ってうちを出たはずなんだけど、わりとぴったりになってしまった。会場に着くなりどっと生理になってしまい、まずはトイレに駆け込んでいたのだ(もちろん長蛇の列)・・・。

 

あーもうこんなタイミングで生理かよと憂鬱だったけど、市子さんのライブが始まると吹き飛んだ。ヨーロッパツアーから帰ってきたばかりの市子さんは魔女度が増していた(?)。曇天の下で聴く「テリフリアメ」素晴らしかったし、「海辺の葬列」には涙がぽたぽたと出てきた。市子さんの音楽を聴いている時に私の中に喚起されるものが、私には本当に必要なものだということを再確認する。市子さんの音楽がある世界でよかった。ユザーンさんと演奏していた「さっき歌詞をかいた」という新曲は意外なほどストレートな言葉遣いで、あたらしい空気を感じた。なんか、たのもしい。

 

贅沢言うと、去年七尾旅人さんを観た砂浜のステージで観られたら最高だったかな。海が見えるところで市子さんの音楽を聴いてみたかった。いつかそんな機会がくるといいな。

 

 

昼ごはんを食べるために海エリアに移動。思えば、この移動はしなくてよかった。美味しそうなものばかりの目移りしてしまうおしゃれなお店ばかりの中、何と私は昼ごはんにハズレを引いた。美味しそうなものはどこも長蛇の列だったのだけれど、ひとりで待つのに耐えられそうになく、誰も並んでいないお店で購入してしまった。詳しくは書かないけれど、これなら私が作ったやつの方が美味しいと思い、悪いけれど大量のご飯の半分くらい残してしまった。やたらと盛りだけはよかった。

 

若干テンションが下がっていたら、とうとうポツリと雨が降ってきてしまう。次の目的の小西康陽さんDJがまた遊園地エリアなので移動する。小西さんDJが始まると段々雨が強まってきてしまう。みんなカッパを着出す。私はトイレに行きたくなってしまい、長蛇の列に並んだのでかなりの時間そこでロスする。

結局、小西さんDJタイムの最後の20分ぐらいだけしっかり参加した。もうサービス精神(私ら世代には)の塊みたいな選曲で光GENJIRAMONESハイロウズに・・・最後はブルーハーツの「リンダリンダ」をみんなで合唱して終わり。ともかくハッピーな空間だった。小西さん、またラジオでDJ番組やってほしいなぁ。

 

20分はしゃいで踊ったら、どっと疲れがきて(さすが40代)雨もそこそこ降ってきたのでしばらく室内で座って休む。真心ブラザーズの「サマーヌード」演ってるとこだけでも観られないかなあ、そんなん都合よすぎるかと思いつつステージに近づいていくと、ライブも後半ぽい雰囲気。遠くからでも伝わってくる格好よさ!テンション上がって駆け寄っていくと、ほんとに「サマーヌード」演奏してくれた!すっごい良かった。ミーハーですみません。でも、こうやってふらっと良いとこ取りできちゃうのもフェスならではだなぁと思ったり。

 

最後の目的カネコアヤノさんのステージが海エリア端っこの砂浜だったので移動する。しかし、メインステージでは山田孝之綾野剛のバンドが演奏していて凄まじい人の波。どうにか人をかきわけ端っこステージまで辿り着く(もちろん迷う)。

 

雨がポツポツと降る中、カネコアヤノさんは可憐で力強くマイペースな感じだった。可憐なのだが、しぐさや表情や歌い方に「オラァ」感が入るのが何とも魅力的。こないだの柴田聡子さんの時に続き、ギターの人のテレキャスの音が好きだった(アヤノさんは渋いSGなのがまたいい)。今更だが、私はテレキャスの音が好きなのかもしれない。

 

本当はもっと雑貨やお菓子を買いたかったのだけれど、体力的に限界で全て諦めて有料バス(無料バスよりバス停が近い)で蒲郡まで行き、JRで帰る。

 

森道ならひとりフェスも寂しくないけど、やっぱり来年は誰かと行きたいわ。そして、カッパに上着にタオル。リュックが重くて最初は大変だったけど、雨が降ってきたらその全てがあって良かった。海が近いし、寒くない装備は必須。全部着込むと暑いくらいだったけど、それぐらいの方が安全。生理用品も持ってたから良かったけど、会場内では調達できるのか不明。

 

あと、会場にいる時間の3分の2くらいはトイレに並んでた気がする。これだけ人が多いと大変だ・・・。人の多さにはちょっと辟易したんだけど、帰ってくるとまた行きたいなと思ってしまう。会場が広いので、あれだけ人が居ても人がまばらな空間を探すこともできるし、自分の好きな音楽がかかっているエリアにふらっと行ける楽しさがいい。森、道、市場はへなちょこ40代でも行きやすいフェスだと思う。

 

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マームとジプシー「CITY」観た

マームとジプシーの『CITY』観に行きました。

マームとジプシーmum-gypsy.com

 

以前『cocoon』を観て度肝を抜かれて以来、またマームとジプシーの作品を観たいと思っていたけれど中々叶わず。今回、豊橋でのチケットが何とか手に入った。

 

はじまって暫くはまた思考がついていかない独特の感覚に陥る。やっぱり舞台上で行われている事がサーカスみたいに目まぐるしくて凄すぎるし、時間軸や空間がシャッフルされる展開に、一体何にフォーカスしてよいのか分からなくなって戸惑う。

 

でもだんだんその中から輪郭が浮かび上がってくる。その輪郭を掴めているのかも・・・正直よく分かってない。なんでこの手法なのか、まだ全然分からない。演劇ってほとんど観たことがないくて、演劇的なセリフまわしにもまだ慣れない。

 

けど、「凄いものを観ている」って感覚が忘れられない。

 

 

上演後、主宰の藤田氏のトークショーがあった。「高級品を作っている感覚です」という言葉が印象に残った。それは本当に伝わっています!と思う。すごく贅沢な時間。5000円やそこらでこんな素晴らしいものが観られるって凄い。この作品を構築するのにかかる時間や労力、検討もつかないけれど・・・。

 

衣装もかっこよくて、まるでファッションショーみたいでもあった。「音楽が今回ヒップホップが多くて、並べるとオラオラ感があって笑ってしまう」とも。確かにかなり男性的なモチーフでした。

 私自身「ヒーロー」というモチーフにまったくピンとこない。そのピンとこなさ感がこの作品の印象ともかぶっているのかもしれない。

 

でも微かに、私からするとどーでもいいMAXに思えてしまうヒーロー性に囚われる男性も確かに大変そうだというのは感じ取った(ぼんやり)。 

 

そしてポキっと折れそうな腕で可憐な声で、舞台の上だけに生きてるみたいな青柳いづみさんの存在感にどうしても惹かれる。彼女が主演の作品を観たい。

 

S席だけど2階席だったので、もう少し俳優さんの表情を観たかった。ライブだとあまり思わないけれど、お芝居はやはり顔を観たいものなんだな。

 

また、マームとジプシー観たい。ついていけてるかは分からないけど、贅沢で豊かな時間をまた味わいたい。

 

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植本一子『家族最後の日』を読んだ

『かなわない』を読了したその日に図書館へ行って『家族最後の日』と『降伏の記録』を借りた。amazonで注文するのももどかしく(今月はお金を使う予定が結構あるしで)『家族最後の日』を読み始める。

家族最後の日

またすごい勢いで読んで、今は『降伏の記録』を読んでいる途中。

 

自分の生活にまつわる色んなことをこんなふうに正直に書き留めてみたいと思う。しかし、果たして、例えばこのブログに書くとして、ここまで書けるだろうかと想像してみると、無理だ。

 

この本を読んでいると、自分も実家の家族について、今のottoとの生活について、どうしても考えてしまう。こんなに状況や環境が違うのにリンクする思いが沢山ある。

 

そして、この本の中にもあるように、そんな日々の思いは書き留めでもしなければ、どんどん忘れていってしまう気がする。それが勿体無く感じて自分のための少し丁寧な日記というのを書いてみようかいう気持ちになる。

 

 

めまいがしそうなほど(という表現ではまったく生ぬるいほど)の毎日の中で、でもやはりふたりの子供を産んで育てているという圧倒的な力というか輝きがあって、それがまぶしい。そして、だからこそ「子供を産んで育てたからといって自分の根底にあるものが変わるわけではない」という事の重さが迫ってくる。

 

それは子供に関してだけではなく、全てに関してそうだと思う。「これをやったら自分は変わるかもしれない」は幻想だ。

 

それを真摯に見つめた人ならではの誠実さに惹かれる。実名でリアルタイムで色んなことを克明に書くことの是非は、ちょっと今の私には手に余るテーマで、よくわからない。それに否を唱える人がいるのも理解できる。

 

でも、やはりこの人から目が離せない。

 

植本一子『かなわない』を読んだ

こないだ図書館で借りた植本一子さん『かなわない』

かなわない

中々のボリュームの本なのだけれど、読み終えた。昨日ottoが急な飲み会で遅かったので、夜の時間を存分に使って読み進められた。

 

まずは、一子さん(親しみを込めて勝手に呼ばせていただく)の文体が好きだった。彼女の日記部分の文章はですます調とである調が入り混じっていて。

 

私は文章を書くとき、どうもどちらかに統一しないといけないという先入観があるのだけれど、統一してしまうとどうも自分の心情と一致しない。なので、このブログも基本はである調に統一してるんだけど、たまに敢えてですます調を混ぜたりして、あまりしっくりきてない。

 

彼女の日記は文体が混在してるけど、それでいいんだーって感じがしてなんか勇気でる。大げさだけど。

 

そして内容については、配偶者がそこそこ有名人な女性がここまでリアルタイムで出来事や心情を晒していることに驚いた。

 

正直なところ、下世話な好奇心を満たすような面白さもある。でも、あまりに切実でかなりキツい。キツいのだけれど、何か適当な客観性があって、それが「この人もあの人も、もがいて生きてるんだな」と、自分だけではないという安堵も感じた。

 

ottoが夜中の1時を過ぎても2時を過ぎても3時を過ぎても帰ってこない中で読むと妙な臨場感もあり・・・。私もまた、こういう状況の時苛立つ自分の感情を持て余すので。

 

後半に「自分を好きじゃないことが問題の根源」だと辿り着いた彼女がこの後どうやって自分に家族に向き合っていくのか、著書を辿りたい。

 

何せ夫のECDさんは既に亡くなっているわけで・・・辛いけど、私の直感はここに大事なものがあると告げている。

 

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この日はグリーンカレー

 

日記(今日の昼ごはんはフィリピン料理)

とある事情で昨日ottoが持って帰ってきてくれたフィリピンの家庭料理をお昼ごはんに・・・

 

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ペロリと舐めたら、すごく美味しくてこれはクスクスが合うかも!と閃めく。クスクスに塩コショウと少しクミンを入れる。どこぞのご家庭で作られたおかずをしれっと自分のワンプレートランチにした。

 

お肉とにんじん、じゃがいもの煮込みなんだけど、これがとても美味しくて・・どうやって作るのか気になる。そんなに濃くない味付けなのに肉の臭みを消すようなスパイシーさと芯のある旨みがあって食べやすい。

 

暑くなると醤油味からは遠ざかり、アジアンな料理が食べたくて仕方ない。スパイス料理をマスターしたい。

 

日記

隣の隣の駅で降りて徒歩2分のビルの中に本屋と図書館がある。まずは本屋に入って文庫本コーナーをかなり真剣に見たけれど、心惹かれるものはなく何も買わずに出る。

 

エスカレーターを上がって図書館へ行き、本を4冊借りる。料理の本3冊と植本一子『かなわない』。

 

コメダに入りブレンドコーヒーと小倉トーストを注文する。小倉トーストはいつものように厚切りにしたけど、こんなに分厚かったっけ?ビビりながらも全部食べる。

 

食べながら持ってきたイ・ランさんの『悲しくてかっこいい人』を読む。このところ、イ・ランさんのアルバムもよく聴いていて、頭の中に常に流れているようだ。少し読んで、さっき借りた『かなわない』を読み始める。中をよく見たら二段組のかなりのボリュームの日記だった。

 

冷房が寒かったので長居はせずにまた電車で帰ってくる。外が気持ち良い。5月の暑くも寒くもない奇跡のような気候。このまま家に帰るのが勿体無くて、駅前ロータリーのベンチで『悲しくてかっこいい人』をまた読む。

 

高校生の女の子が向かいのベンチでうつむいて座っている。泣いてるのかと思ったら、そうではなかった。部活帰りでグッタリしてるのかな。おじさんふたりが楽しそうに話している。なにがどうして、土曜の夕方におじさんふたりが駅前のベンチで座ってのんびりと話すシチュエーションになったのかな、とかばんやり考えていたらそこに知り合いらしいおばさんも加わる。なんか楽しそう。

 

いま私がiPhoneから顔をあげたら、その人たちもいなくなってた。だんだん日が傾いてきた。そろそろ、スーパーに寄って家に帰ろうかな。

 

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